姫路市立飾磨高等学校 同窓会

第7回　鹿陵会塾「先輩からの贈りもの」講演会

日時：2024年（令和6年）3月19日(火)　放課後１３時より～
演題：震災の教訓を語り継ぐ「震災報道、地元紙の役目とは― 」
講師：元・神戸新聞社写真記者　金居　光由（かない　みつよし）さん（28回卒業生）
場所：マルチパルホール

（2024年4月1日 更新）

2024年（令和6年）3月19日（火）、母校で鹿陵会主催による鹿陵会塾「先輩からの贈りもの」講演会を開催しました。
鹿陵会塾は今回で第7回目を迎え、第28回卒業の金居光由さんによる「震災報道、地元紙の役目とは―」の講演を開催いたしました。当日は在校生・ＯＢの皆様、約200人ほどお集まりいただき盛大に開催することができました。
（写真：会場の様子）

 

金居 光由 氏は、姫路市立飾磨高校卒業（28回生卒）で、元・神戸新聞社写真記者/報道カメラマンとしてご活躍されておられました。
現在は、神戸新聞見学担当スタッフ、デイリースポーツ契約カメラマン、神戸市教育委員会学校防災アドバイザーとして神戸新聞本社内見学の小・中学生や修学旅行生に、「阪神・淡路大震災」の当時の新聞の役割や防災の大切さを『語り部』として案内されております。

 

講演会の演題は、震災の教訓を語り継ぐ「震災報道、地元紙の役目とは― 」と題し、2024年元旦に北陸・能登地方が震度7の激震に見舞われました話に触れ、M7・6の大地震に襲われた能登半島の光景は、29年前に神戸・阪神間を襲った大地震と重なり、当時の記憶が蘇って来ましたと、込み上げてくる想いを語られました。

 

講師：金居光由
略歴
■1957年、姫路市生まれ。
■1972年、中学二年の時、姫路の国道２号線で水素ガス運搬車が爆発炎上する惨事を撮影、「神戸新聞・読者の報道写真コンテスト」に応募し、年間最優秀賞を受賞。報道カメラマンを目指すきっかけとなる。
■1981年、神戸新聞社入社。1985年の阪神タイガースの21年ぶりのリーグ優勝や1992年のJR山陽線での寝台特急「さくら」脱線事故取材。
■1995年1月17日、阪神・淡路大震災が発生、社屋が被災し全壊。未曾有の被害の中、神戸新聞の震災報道が始まった。
■1998年4月開通の明石海峡大橋完成までの定点撮影など写真記者として３０年余り現場取材。
■2010年1月、震災15年にフジテレビが制作したTV映画「神戸新聞の７日間」に出演。カメラマン役（萩原聖人）の一人として登場する。
■2020年2月、震災25年にNHKドキュメンタリー番組「目撃にっぽん／被災被災地の新聞記者」として出演。
■2024年3月現在、神戸新聞見学担当スタッフ、デイリースポーツ契約カメラマン、神戸市教育委員会学校防災アドバイザー。社内見学の小・中学生や修学旅行生に震災当時の新聞の役割や防災の大切さを『語り部』として案内している。

 

　「阪神・淡路大震災、当時の取材現場」−−−

刻々と、点から線へと拡がる大惨事を初めて体験され、戦後最大の地震災害を地元紙の写真記者として現場を記録し、復旧から復興へと変化する被災地の姿を紙面で報道して来られました。

 

　「阪神・淡路大震災の発生から来年で30年」−−−

時間の経過とともに、記憶は確実に薄れていき、震災体験を語れる人が年々減少し、記憶の風化が懸念されます。
震災から学んだ教訓をいつまでも忘れず今後の災害に備えた防災力の強化に努め、自身の体験で得たことを多くの人に伝えていく事が自分たちの役割だと…、想いを語られました。

 

最後に、阪神・淡路大震災の発生から30年を前に、本校の先輩として、後輩たちにも「我が事」として伝えて行きたいと強くメッセージを伝えられました。

関係者の皆様、当日の開催にご尽力下さいました皆様、足をお運びくださいました皆様、ありがとうございました。

鹿陵会 事務局・広報・企画部会　一同