鹿陵会塾「先輩からの贈りもの」
姫路市立飾磨高等学校 同窓会
2023年3月15日(水)開催
第6回 鹿陵会塾「先輩からの贈りもの」講演会
日時:2023年(令和5年)3月15日(水)11時35分より50分程度
場所:飾磨高校 マルチパルホール
講師:澤木 正幸 (さわき まさゆき)さん(21回卒)
演題:「日本遺産 銀の馬車道」について
2023年3月15日
鹿陵会主催による第六回鹿陵会塾は、第21回卒業の澤木 正幸さんをお招きし、演題「日本遺産 銀の馬車道」についての講演会を開催いたしました。
当日は在校生の皆さんに興味深く聞かせていただき、盛大に開催することができました。
「日本遺産 銀の馬車道」について
澤木 正幸 さん (21回卒業)
澤木正幸さんは、本校を第21回のご卒業で、「一般社団法人 馬車道ひめじ応援の会」代表理事を務められています。
チラシ:令和2年、令和3年度に開催された中播磨県民センター「銀の馬車道」魅力UP事業 日本遺産「播但貫く、銀の馬車道・鉱石の道」歴史講話
講師:澤木正幸氏
この度の講演では、著しく発展していた江戸から明治に時代が変わった頃に造られた、日本の殖産興業の礎となった「銀の馬車道・鉱石の道」についてお話しいただきました。
(写真:播磨の飾磨港(現姫路港))
「銀の馬車道」は、生野鉱山(朝来市生野町)と姫路の飾磨津(港)間を結ぶ、全長49kmの日本初の高速産業道路です。
2017年4月、姫路市・福崎町・市川町・神河町・朝来市・養父市の6市町が申請を行った「播但貫く、銀の馬車道 鉱石の道」が、文化庁により日本遺産に認定されました。
(写真:のぼり旗が設置された姫路港(撮影:20190314))
「播但貫く、銀の馬車道 鉱石の道」の愛称を「銀の馬車道」と名付け、播磨地域のシンボルにする地域づくりの取り組みが、兵庫県中播磨県民局を中心として行われています。
(写真:姫路城公園前を走る路線バス)
生野鉱山開発や馬車道建設に尽くした薩摩藩士朝倉盛明、フランス人コワニェ、またその沿線に住む人々の協力や出来事など多々逸話を交えてお話しいただきました。
(写真:「播但貫く、銀の馬車道 鉱石の道」の羽渕鋳鉄橋(神崎郡神河町 ))
今後、日本遺産「銀の馬車道&鉱石の道」は5年経過し、目指すは、〝中播磨から二つ目の世界遺産を目指そう〞運動を活発に推し進められています。
この度は貴重なお話をいただき誠にありがとうございました。益々のご活躍を祈願しております。
(写真:銀の馬車道の模型(神崎郡神河町 ))
「銀の馬車道交流館」では、銀の馬車道に関する資料のほか、神河町の歴史や文化に関する資料も展示されています。外国人観光客の方も多くの方々が訪れています。
(写真:銀の馬車道交流館(神崎郡神河町 ))
銀の馬車道 日本遺産認定物語
今から約140年前の明治9年に、日本初の高速産業道路として建設され、鉱産物鉱山都市として栄えた生
野(朝来市)に至る「銀の馬車道」(正式名:生野鉱山寮馬車道)と生野から神子畑(朝来市)、明延(養父市)、中瀬(養父市)の各鉱山群が点在する地域へといざなう「鉱石の道」が、今回の日本遺産を構成する主な歴史文化遺産です。
この二つの「道」沿いに点在する馬車道跡や鉱山の遺構と明治期の宿場町の面影を残した旧家や街並み、鉱員たちを運んだ「一円電車」などは、近代化の始発点である鉱山まちが放ついぶし銀の景観と生活の今昔に触れることができ、現在を生きる私たちにとっても、心躍る歴史文化遺産です。
先輩の活躍は、在校生にとっても目標になります。
先輩から学び得たことを活かし、「地域資源」を、改めて考える機会となりました。
(写真:播但線「銀の馬車道」の車両)
関係者の皆様、当日の開催にご尽力下さいました皆様、足をお運びくださいました皆様、ありがとうございました。
鹿陵会 事務局・広報・企画部会 一同
第6回目となる「鹿陵会塾」は、在学生を中心に教員も多数ご参加いただきました。
当日に向けて準備等にご協力いただきました関係者皆様、ありがとうございました。