鹿陵会塾「飾磨高校在学生に語る会」
姫路市立飾磨高等学校 同窓会
2019年12月6日(金)開催
第3回 鹿陵会塾「飾磨高校在学生に語る会」講演会
日時:2019年(令和元年)12月6日(金) 放課後13時より~14時30分閉会
演題:「建築士としての私の仕事」
講師:鷲尾和正(わしおかずまさ)さん(21期生)
場所:食堂 (多目的ホール)
2019年12月6日
母校で鹿陵会塾「飾磨高校在学生に語る会」講演会を開催しました。
当日は、在校生・職員・OBの皆様、約50名にお集まりいただき心より感謝申し上げます。
(写真:鹿陵会 会長 田上則之 氏)
最初に飾磨高校同窓会 鹿陵会 田上則之 会長より開催の挨拶、続いて飾磨高校の前田校長より、母校と同窓会との連携と絆についての挨拶があり、鷲尾和正 氏の講演が始まりました。
鷲尾和正 氏は飾磨高校の21期卒業で現在69歳です。株式会社ア-ル都市建築研究所(姫路市三左衛門堀西の町)で建築設計の事業をされつつ、一般社団法人兵庫県建築士事務所協会姫路支部長、兵庫県立大学 環境人間学部 非常勤講師(2015年〜)をされております。
演題は「建築士としての私の仕事」と題され、ご自身が建築士になったきっかけや建築設計の業種についてなど、建築士人生を熱く語っていただきました。
(写真:講師 鷲尾和正 氏)
「父が建築士だった」−−−
小学校の遠足の際、先生がバスの車窓から見えた建物を見ながら「あれは、君のお父さんが設計した建造物ですよ」と教えてもらった。わたしはその時、大変父を誇りに思いました。自分も建築士になろう!と夢を持った瞬間でした。あの感動は今でも覚えています。
「大学で理工を専攻」−−−
当時、50年前の日本といえば住宅事情がもっとも大きく変化していた頃で、建築学科はどこも難関でした。私は日大の理工学部を専攻しました。
経歴
昭和42年 飾磨高等学校 入学
昭和44年 飾磨高等学校 卒業
昭和46年 日本大学理工学部 建築学科 入学
昭和50年 日本大学理工学部 建築学科 卒業
昭和52年 日本大学理工学部大学院修士課程 卒業
昭和52年 一級建築士 資格取得
昭和52年~56年 建築設計事務所 勤務
昭和56年 (株)R都市建築研究所 設立
「一級建築士と二級建築士の違い」−−−
今、高校生の皆さん!建築家になりたいなら、建築関係の職業に就きたいという意志があるなら!ぜひ『一級建築士』を目指してください!と鷲尾 氏 は語った。一級建築士は、施設や建物の設計・工事監理すべてを行うことができます。
「これまで設計した建造物」−−−
鷲尾 氏 がこれまで手がけた設計の中で、姫路裁判所の隣に建つ「弁護士会館」は想い出深いひとつで、細い格子の中に透明なガラス箱が収まっているかのような外観の建物です。
現在は公共施設や町の再生など、姫路・中播磨の建築・設計プロジェクトにも関わっています。
「建築設計の指導者として」−−−
建築設計にも色々な分野があり、大きく分けて「デザイン」か「計算」かに分かれます。私は、計算する理工の道を選択しました。そして、一級建築士を取得しました。
建築士は、設計業務だけでなく、工事現場に足を運んで大工などに指示を与える監督業務もこなす必要があるため、男性の職業というイメージが強くありましたが、近年は女性建築士の活躍も目立つようになっています。
現在わたしは兵庫県立大学 環境人間学部で講師をしていますが、受講生は女性が多いです。将来はハウスメーカーへの就職や設計士として独立を目指している方もいます。
学びたいこと夢を語る「学びの石垣」−−−
参加者に学びたいこと、夢を語る「学びの石垣」用紙が配られ、在校生の皆さんは自分の将来を考えながら熱心に書き込んでいました。
先輩の活躍は、在校生にとっても目標になります。 先輩から学び得たことを活かし、「夢に向って更なる努力をして、しっかりと掴んで欲しい」、改めて考える機会となりました。 関係者の皆様、当日の開催にご尽力下さいました皆様、足をお運びくださいました皆様、ありがとうございました。
鹿陵会 事務局・広報・企画部会 一同
第3回目となる「鹿陵会塾」は、理工系に関心がある在校生を中心に、同窓生、教員など、多くの方にお越しいただきありがとうございました。
(当日の会場の様子)
会場は将来の夢を持つ大勢の後輩たちでにぎわいました。
(現、飾磨高校 校長)
夢について、在校生からの質問をまとめてくださいました。
(同窓会 役員)
同窓会「鹿陵会」からも出席しました。
関係者皆様、ありがとうございました。